幸田です。
過去公演を振り返る第四弾はこちら。
2019.11『女の幸せ』@ぽんプラザホール

出演 萩原あや/永倉亜沙美/唐島経祐/木村晴香/関口祐香/西田えりか/山中祐里/高柳一輝/山下大貴/幸田真洋

20周年記念公演ラッシュの第四弾です。
そう、この年が劇団旗揚げから20年だったので、「20周年記念公演ラッシュ」と題して年間4本の公演をやったのでした。大変な一年だったなあ……
2013年に上演した『すごい人生』を下敷きにした作品で、ドラッグストアのバックヤードを舞台に、地方の郊外で暮らす人々を描いた作品です。
地方の郊外って風景が似てるんですよね。
僕が住んでいる筑紫野市あたりもそうですが、でかい国道・県道沿いに全国チェーンのお店がズラズラと並んでいる。ファミレスとか飲食店、ファーストフード、衣料品店、ドラッグストア、電気屋などなど。
色んなものがあるようで、けれど全国どこにでもあるようなものしかない、つまりここには「ここではないとない」というものがない=何もない
そんな風に考えてしまい、そこに住む自分、ひいては自分の人生に誇りを持てない。自分も「何もない」人生なんだと思ってしまう。
そんな人たちが自分の人生を少しずつ肯定していけるようになるまでの話です。
まあ、僕もね、若かりし頃はそんな風に思っていましたよ。
筑紫野市、何にもねーな、田舎だな、みたいな。
今は大好きですけどね。暮らしやすいし。
昔の僕は目立つところにしか目が行ってなくて「何にもない」とかうそぶいてましたけど、それは自分が「見えていなかった」だけで、視野が狭かったというだけなんですね。
そんなことを考えながら書いた作品です。
この公演では久しぶりに高柳一輝が出てくれてうれしかったですね。
彼は2016年上演『中央区今泉』の小屋入り前日に、なんと左手の小指を電ノコで切断してしまうという大けがを負ってしまって、そのまま降板。
以後、手は無事にくっついたんですが、板の上に立つことはありませんでした。(いろいろお手伝いはしてくれていました)
それがこの公演で久々に舞台に立ってくれて。まあ、以後、また立つことはなくなったので、なんだかなあという感じですが(笑)
あと、この公演から山中祐里ちゃんがメンバーになりました。

以前も書きましたが、山中祐里ちゃんと関口祐香ちゃんは僕の教え子で、専門学校時代から好きな二人だったんですが「こういう才能のある子はうちには来ないよなあ」と思っていました。それが何故だか二人ともやってきてくれて。
残念なことにこの公演で、それまで約8年に渡って在籍し、劇団を支えてくれた永倉亜沙美が退団しました。
そういう意味では、新旧が交代するターニングポイントとなった公演なのかもしれません。
この時の舞台装置が結構お気に入りで、こんな動画を作ったりもしました。
この装置の二階、上がるのは僕と永倉だけだったんですが、僕、高所恐怖症の気がありまして。足元狭いし、結構怖かった記憶があります(笑)
ここ最近はこの『女の幸せ』みたいに過去の作品を下敷きにして新しい作品を作ることが多いんですが、そうした方が作品のクオリティが上がっている感じがします。
そりゃそうですよね、一度やったものをブラッシュアップできるわけですから。
そんな感じで「もっと練れてたらよかったのに……」という作品は過去にたくさんありますから、少しずつ手を入れて上演していってもいいな、なんて思ったりもします。
過去公演を振り返る第四弾はこちら。
2019.11『女の幸せ』@ぽんプラザホール

出演 萩原あや/永倉亜沙美/唐島経祐/木村晴香/関口祐香/西田えりか/山中祐里/高柳一輝/山下大貴/幸田真洋

20周年記念公演ラッシュの第四弾です。
そう、この年が劇団旗揚げから20年だったので、「20周年記念公演ラッシュ」と題して年間4本の公演をやったのでした。大変な一年だったなあ……
2013年に上演した『すごい人生』を下敷きにした作品で、ドラッグストアのバックヤードを舞台に、地方の郊外で暮らす人々を描いた作品です。
地方の郊外って風景が似てるんですよね。
僕が住んでいる筑紫野市あたりもそうですが、でかい国道・県道沿いに全国チェーンのお店がズラズラと並んでいる。ファミレスとか飲食店、ファーストフード、衣料品店、ドラッグストア、電気屋などなど。
色んなものがあるようで、けれど全国どこにでもあるようなものしかない、つまりここには「ここではないとない」というものがない=何もない
そんな風に考えてしまい、そこに住む自分、ひいては自分の人生に誇りを持てない。自分も「何もない」人生なんだと思ってしまう。
そんな人たちが自分の人生を少しずつ肯定していけるようになるまでの話です。
まあ、僕もね、若かりし頃はそんな風に思っていましたよ。
筑紫野市、何にもねーな、田舎だな、みたいな。
今は大好きですけどね。暮らしやすいし。
昔の僕は目立つところにしか目が行ってなくて「何にもない」とかうそぶいてましたけど、それは自分が「見えていなかった」だけで、視野が狭かったというだけなんですね。
そんなことを考えながら書いた作品です。
この公演では久しぶりに高柳一輝が出てくれてうれしかったですね。
彼は2016年上演『中央区今泉』の小屋入り前日に、なんと左手の小指を電ノコで切断してしまうという大けがを負ってしまって、そのまま降板。
以後、手は無事にくっついたんですが、板の上に立つことはありませんでした。(いろいろお手伝いはしてくれていました)
それがこの公演で久々に舞台に立ってくれて。まあ、以後、また立つことはなくなったので、なんだかなあという感じですが(笑)
あと、この公演から山中祐里ちゃんがメンバーになりました。

以前も書きましたが、山中祐里ちゃんと関口祐香ちゃんは僕の教え子で、専門学校時代から好きな二人だったんですが「こういう才能のある子はうちには来ないよなあ」と思っていました。それが何故だか二人ともやってきてくれて。
残念なことにこの公演で、それまで約8年に渡って在籍し、劇団を支えてくれた永倉亜沙美が退団しました。
そういう意味では、新旧が交代するターニングポイントとなった公演なのかもしれません。
この時の舞台装置が結構お気に入りで、こんな動画を作ったりもしました。
この装置の二階、上がるのは僕と永倉だけだったんですが、僕、高所恐怖症の気がありまして。足元狭いし、結構怖かった記憶があります(笑)
ここ最近はこの『女の幸せ』みたいに過去の作品を下敷きにして新しい作品を作ることが多いんですが、そうした方が作品のクオリティが上がっている感じがします。
そりゃそうですよね、一度やったものをブラッシュアップできるわけですから。
そんな感じで「もっと練れてたらよかったのに……」という作品は過去にたくさんありますから、少しずつ手を入れて上演していってもいいな、なんて思ったりもします。