幸田です。
過去公演を振り返る第二弾はこちら
2021.11『親がバカだから』@福岡市科学館サイエンスホール
出演 山中祐里/萩原あや/唐島経祐/宮﨑楓



楓ちゃんのHB初舞台です。
正確には5月のZoom演劇『明日の同窓会』が初舞台ですが、リモートなので。
板に上がって、お客さんの前に出て、というのはこれが初になります。
この公演をやる前に『題名のない演劇祭』の話はいただいていて。
で、出演メンバーもこの4人に決まっていました。
となると、楓ちゃんが福岡・北九州の名だたる劇団が参加する『題名のない〜』が初舞台になってしまうので、その前に一度舞台を踏ませておきたいと思ったのがこの公演をやろうと思った理由の一つです。
あとは「舞台のライブ配信」というものにチャレンジしてみたかったというのもあります。
それから、やっぱりお客さんの前で芝居がしたい、というのが一番ですね。
そういうわけで、バタバタと企画して公演することにしました。確か10月になって稽古はじめて、11月の中旬に本番、という感じだったかな、という気がします。
いつもはもっと長いスパンでやるんですが、とりあえずやろうと。
これ、タイトルがよくないですか?『親がバカだから』
刺激的だし、象徴的だし、心の奥底でもやっとしてることを表現していたりしません?
いつも上に挙げた三点を意識してタイトルを考えています。
僕は日常をベースにした会話劇で、市井の人々を描く、ということをテーマに創作しているので、世の中の多くの人が心の奥底に抱えている言葉にならないものを言葉にしたいと思っています。
そのあたりを上手くすくい取れたタイトルなんじゃないでしょうか。
過去、劇団で50本近く書いてきて、自分の中で満足いくタイトルはいくつかしかないんですね。
『あの人、賃貸だから』
『わたし、3階です』
そして『親がバカだから』
このあたりがお気にいりですね。今のHBを象徴しているタイトルです。
あと『わたし、病気なんです』も好きなんですが、残念ながらこれは中止になってしまいました。コロナのせいですね。
作品の内容としては「親がバカだから私の人生がダメなんだ」と思っている女性が、「それらも含めて全部が自分、自分の人生か」と肯定していくお話です。
そういえば、僕、毛深いんですが、中学生の時に毛深い自分がイヤでイヤでしょうがなくて
「お父さんが毛深いから僕もこんな風になってしまったんだ!」
と怒りをぶつけたことがあります(笑)
そんなこと言われて父も困ったでしょうね。
僕自身が父となった今、娘から同じように怒りをぶつけられても困惑するだけだと思います。「いや、んなこと言われたってお父さんだって好んで毛深くなったわけじゃないし」みたいな(笑)
まあ、生きるってどうしようもないことの連続じゃないですか。
毛深いのもそうだし、僕、もっと身長も高くなりたかったんですが、165センチで止まってしまいましたしね。高校生の時の人生プランは高3で180センチになってメンズノンノのモデルに応募して(男性モデルは175センチ以上必要なのです)、その後役者としてデビューというものだったんですが、全く叶いませんでした。『背がグングン伸びる本』を買って、よくわからない体操を毎日やったりして努力もしたんですが一向に伸びなかったですね。その時、世の中には努力したってどうにもならないことがある、と悟りました(笑)
でも、だからといって、今現在不幸かというとそんなことはありません。
自分の思い通りにならなくて苦しんだ時期もありましたが、「まあ、しょうがない」と苦虫を噛み潰しながら「それも自分だ」と割り切ってきて、ようやく人生を肯定できるようになりました。
そして人生を肯定できるようになると、途端に幸せになるんですよね。そりゃそうです。「ダメだダメだ」と思っていてもちっとも面白いわけがない。「まあ、しょうがない、これも自分だ」と思った方が視野も広がるし、そうするとささやかだけれど幸せなことがたくさん発見できるようになります。
そういう諸々のことを親と子の関係を通して描きたかったのかな、という作品です。
少人数で60分以内というコンパクトな作りなので、よその土地にも持って行きやすいし、いずれ他県なんかでもやりたいですね。
あと、この作品を上演したサイエンスホールがとにかくキレイで小屋付きさんも親切で使いやすく、なんといっても下にスタバがあるようなおしゃれスポットで気分がいい(笑)
ぜひまた使いたいホールです。
初めてのライブ配信は初日にややトラブったものの、なんとかやれました。
Atem mini proというスイッチャーをレンタルし、カメラ4台をスイッチングしながらの配信。
初めてのことで戸惑いましたが、コロナがおさまってもライブ配信は続けていきたいと思うので、これから精度も上げていきたいと思います。
過去公演を振り返る第二弾はこちら
2021.11『親がバカだから』@福岡市科学館サイエンスホール
出演 山中祐里/萩原あや/唐島経祐/宮﨑楓



楓ちゃんのHB初舞台です。
正確には5月のZoom演劇『明日の同窓会』が初舞台ですが、リモートなので。
板に上がって、お客さんの前に出て、というのはこれが初になります。
この公演をやる前に『題名のない演劇祭』の話はいただいていて。
で、出演メンバーもこの4人に決まっていました。
となると、楓ちゃんが福岡・北九州の名だたる劇団が参加する『題名のない〜』が初舞台になってしまうので、その前に一度舞台を踏ませておきたいと思ったのがこの公演をやろうと思った理由の一つです。
あとは「舞台のライブ配信」というものにチャレンジしてみたかったというのもあります。
それから、やっぱりお客さんの前で芝居がしたい、というのが一番ですね。
そういうわけで、バタバタと企画して公演することにしました。確か10月になって稽古はじめて、11月の中旬に本番、という感じだったかな、という気がします。
いつもはもっと長いスパンでやるんですが、とりあえずやろうと。
これ、タイトルがよくないですか?『親がバカだから』
刺激的だし、象徴的だし、心の奥底でもやっとしてることを表現していたりしません?
いつも上に挙げた三点を意識してタイトルを考えています。
僕は日常をベースにした会話劇で、市井の人々を描く、ということをテーマに創作しているので、世の中の多くの人が心の奥底に抱えている言葉にならないものを言葉にしたいと思っています。
そのあたりを上手くすくい取れたタイトルなんじゃないでしょうか。
過去、劇団で50本近く書いてきて、自分の中で満足いくタイトルはいくつかしかないんですね。
『あの人、賃貸だから』
『わたし、3階です』
そして『親がバカだから』
このあたりがお気にいりですね。今のHBを象徴しているタイトルです。
あと『わたし、病気なんです』も好きなんですが、残念ながらこれは中止になってしまいました。コロナのせいですね。
作品の内容としては「親がバカだから私の人生がダメなんだ」と思っている女性が、「それらも含めて全部が自分、自分の人生か」と肯定していくお話です。
そういえば、僕、毛深いんですが、中学生の時に毛深い自分がイヤでイヤでしょうがなくて
「お父さんが毛深いから僕もこんな風になってしまったんだ!」
と怒りをぶつけたことがあります(笑)
そんなこと言われて父も困ったでしょうね。
僕自身が父となった今、娘から同じように怒りをぶつけられても困惑するだけだと思います。「いや、んなこと言われたってお父さんだって好んで毛深くなったわけじゃないし」みたいな(笑)
まあ、生きるってどうしようもないことの連続じゃないですか。
毛深いのもそうだし、僕、もっと身長も高くなりたかったんですが、165センチで止まってしまいましたしね。高校生の時の人生プランは高3で180センチになってメンズノンノのモデルに応募して(男性モデルは175センチ以上必要なのです)、その後役者としてデビューというものだったんですが、全く叶いませんでした。『背がグングン伸びる本』を買って、よくわからない体操を毎日やったりして努力もしたんですが一向に伸びなかったですね。その時、世の中には努力したってどうにもならないことがある、と悟りました(笑)
でも、だからといって、今現在不幸かというとそんなことはありません。
自分の思い通りにならなくて苦しんだ時期もありましたが、「まあ、しょうがない」と苦虫を噛み潰しながら「それも自分だ」と割り切ってきて、ようやく人生を肯定できるようになりました。
そして人生を肯定できるようになると、途端に幸せになるんですよね。そりゃそうです。「ダメだダメだ」と思っていてもちっとも面白いわけがない。「まあ、しょうがない、これも自分だ」と思った方が視野も広がるし、そうするとささやかだけれど幸せなことがたくさん発見できるようになります。
そういう諸々のことを親と子の関係を通して描きたかったのかな、という作品です。
少人数で60分以内というコンパクトな作りなので、よその土地にも持って行きやすいし、いずれ他県なんかでもやりたいですね。
あと、この作品を上演したサイエンスホールがとにかくキレイで小屋付きさんも親切で使いやすく、なんといっても下にスタバがあるようなおしゃれスポットで気分がいい(笑)
ぜひまた使いたいホールです。
初めてのライブ配信は初日にややトラブったものの、なんとかやれました。
Atem mini proというスイッチャーをレンタルし、カメラ4台をスイッチングしながらの配信。
初めてのことで戸惑いましたが、コロナがおさまってもライブ配信は続けていきたいと思うので、これから精度も上げていきたいと思います。
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