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稽古日誌②

幸田です。
今日はリモート稽古でした。
が、その稽古真っ最中、いや〜なニュースが。



緊急事態宣言ですって。
これ、また公演会場であるぽんプラザホールが臨時休館になって、公演延期せざるを得ないというパターンですかね。

うーん……

昨年からずっとコロナに振り回されっぱなしですが、なかなか収束の目処がつきませんね。

うーん……

8月くらいだったら大丈夫かな、と数ヶ月前に劇場を抑えましたが、まさかこんなことになるとは……ちょっと見通しが甘かったかもしれません。

とはいえ、政府は来週に福岡へ発出するかどうか協議するようなので、まだどうなるかわかりません。発出されないかもしれませんしね。
僕らはこれまで通り「ある」と思って、とりあえず準備に取り掛かるしかありません。
まあ、そうは言っても8割方「緊急事態宣言出るかな」と思いながら準備するのも、ねえ……なかなか気持ちの持って行きようが難しいというか。

今日も稽古はしましたが、ちょっとねえ、こんなニュースが入ってくると純粋に前だけ見て稽古!というわけにはいかない感じでした。

あ、稽古は順調ですよ。
後半をやりましたが、台本の思ってもみない展開にみんなびっくりしていました(笑)
これは早くお客さんの前に出したい感じです。まあ、出せれば、ですが……

ひとまず、現在のところは公演予定です。

福岡にはまん延防止措置が適用されていますが、上演スケジュールの変更等はありません。

21日(土)18:30
22日(日)13:00/16:00

です。

緊急事態宣言が発出されず、まん防のままであれば予定通り公演を行います。

緊急事態宣言が発出され、ぽんプラザホールが臨時休館となった場合は公演延期になります(いつのタイミングでやるかはまだ決まっていませんが)

緊急事態宣言が発出されても、ぽんプラザホールが休館しなければ、予定通りやると思います。
休館になるのかならないのか、まだ今の段階ではなんとも言えません。

また動きがありましたが、随時お知らせしていきたいと思います。


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稽古日誌

幸田です。
二週間ぶりの対面稽古でした。

現在、平日はリモート、土曜日の朝から夕方で対面稽古というスタイルでやっているんですが、先週、僕が仕事だったため稽古はお休み。7/17日以来の対面稽古でした。

今日は後半の新しいシーンの半立ち稽古。
台本片手に少しずつ動きを作っていきます。



謎の行動をするみずきちゃん(笑)
これももちろん芝居の一場面です。

これはある小道具を使うためのシュミレーションを代用品でやっているところ。
芝居に関わりのある小道具は、代用品を使って実際にやってみるのが一番です。マイムだけだとなかなかイメージがつかみにくく、リアリティが生まれません。

このシーンは(僕の中では)会心の場面というか、新しい角度で描けたな、という場面なんです。

長年台本を書いていると、僕みたいな大した才能もない凡人はだんだん似たものばかり書くようになってしまいます。
パターンができてくるというか。

あ、でも、僕は決してそれを否定しているわけではありません。むしろパターンを作りたい。
僕は、演劇人は職人であればいいと思っているので、毎回斬新な何かを生み出すアーティストではなく、コツコツ同じことを地道にやって、けれど精度をどんどん高めていければいいと思っています。
そっちの方が芝居のクオリティも上がるし、お客さんのためかな、と。

とはいえ、完全に同じことばかり書いているとさすがに成長がない。
だから、どこか一つ、今までの自分のパターンにはないものが生まれればいいなと思っているんですが、今回はこの場面なんです。
まあ、外から見ていたら
「別に今までと変わってねーじゃねーか」
と思う人もいるかもしれませんが、僕の中では「これは(僕にとって)新しい」とちょっと興奮した場面なんです。

実際にやってみてもやっぱり面白かった。

ぜひ、劇場で確かめてみてください。こんな感じの場面観たら「あ、ここか」と思い出していただければ。


その他のシーン、前半部分も着実に積みあがっています。





これ、なんだか僕が「ジャイアンか」みたいな立ち振る舞いをしていますが、後ろのりゅうたに演出をつけているところですね。
僕はわりと自分でやってみせてしまうタイプです。

「演出がやってみせると役者はそのコピーをしようとするのでよくない。それは演技じゃない、ただのコピーなのだ」

という演出論があって、なるほど確かにね、と思うんですが、僕はついついやってしまいます。出たガリのやりたがりなんでしょう。迷惑な演出です。

あ、もちろん「こうやれ!」なんて押し付けたりはしませんよ。
なるべくなら言葉で説明して、役者とイメージをする合わせていくように努めていますが、まあ、ついやっちゃいますね。まだまだ修行が足りません。




出番を待っている間も台本を確認するあっくん。

正真正銘の初舞台なので、きっと毎回稽古でさえも緊張してることでしょう。
でも、あまり緊張を感じさせない自然体なのがとてもいいところです。
誰でも緊張はしますからね。緊張することが悪いのではなく、緊張しておかしなことになってしまうのが良くないのです。
緊張を自覚しながら、それでも自然体でいようと努めればよいと思います。

というわけで、『まっすぐ目を見て話してください』着実に前進しています。

8月から福岡県にもまんえん防止等重点措置が出ることになって、上演するぽんプラザホールも20時まで(公演時は21時まで)の時短となってしまいます。

21日(土)18:30~の公演が危ういラインかと思っていましたが、上演時間は90分(もしかしたら80分くらいになるかもです)ですので、20時終演、それから21時までに退館すればよいので何も問題なく上演できそうです。

ですので、現時点では公演は全て予定通り行います。

今後、感染者が爆発的に増えて緊急事態宣言が福岡にも出て公共施設が閉館、なんてことになると公演延期か中止ということになってしまいますが、今のところは大丈夫でしょう(と信じたい)

ですので、ぜひ、劇場、もしくは配信でご覧いただければ。

ご予約、お待ちしています!

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25

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過去公演を振り返る④

幸田です。
過去公演を振り返る第四弾はこちら。

2019.11『女の幸せ』@ぽんプラザホール



出演 萩原あや/永倉亜沙美/唐島経祐/木村晴香/関口祐香/西田えりか/山中祐里/高柳一輝/山下大貴/幸田真洋



20周年記念公演ラッシュの第四弾です。
そう、この年が劇団旗揚げから20年だったので、「20周年記念公演ラッシュ」と題して年間4本の公演をやったのでした。大変な一年だったなあ……

2013年に上演した『すごい人生』を下敷きにした作品で、ドラッグストアのバックヤードを舞台に、地方の郊外で暮らす人々を描いた作品です。

地方の郊外って風景が似てるんですよね。

僕が住んでいる筑紫野市あたりもそうですが、でかい国道・県道沿いに全国チェーンのお店がズラズラと並んでいる。ファミレスとか飲食店、ファーストフード、衣料品店、ドラッグストア、電気屋などなど。

色んなものがあるようで、けれど全国どこにでもあるようなものしかない、つまりここには「ここではないとない」というものがない=何もない

そんな風に考えてしまい、そこに住む自分、ひいては自分の人生に誇りを持てない。自分も「何もない」人生なんだと思ってしまう。
そんな人たちが自分の人生を少しずつ肯定していけるようになるまでの話です。

まあ、僕もね、若かりし頃はそんな風に思っていましたよ。
筑紫野市、何にもねーな、田舎だな、みたいな。
今は大好きですけどね。暮らしやすいし。

昔の僕は目立つところにしか目が行ってなくて「何にもない」とかうそぶいてましたけど、それは自分が「見えていなかった」だけで、視野が狭かったというだけなんですね。
そんなことを考えながら書いた作品です。

この公演では久しぶりに高柳一輝が出てくれてうれしかったですね。
彼は2016年上演『中央区今泉』の小屋入り前日に、なんと左手の小指を電ノコで切断してしまうという大けがを負ってしまって、そのまま降板。
以後、手は無事にくっついたんですが、板の上に立つことはありませんでした。(いろいろお手伝いはしてくれていました)
それがこの公演で久々に舞台に立ってくれて。まあ、以後、また立つことはなくなったので、なんだかなあという感じですが(笑)

あと、この公演から山中祐里ちゃんがメンバーになりました。



以前も書きましたが、山中祐里ちゃんと関口祐香ちゃんは僕の教え子で、専門学校時代から好きな二人だったんですが「こういう才能のある子はうちには来ないよなあ」と思っていました。それが何故だか二人ともやってきてくれて。

残念なことにこの公演で、それまで約8年に渡って在籍し、劇団を支えてくれた永倉亜沙美が退団しました。

そういう意味では、新旧が交代するターニングポイントとなった公演なのかもしれません。

この時の舞台装置が結構お気に入りで、こんな動画を作ったりもしました。



この装置の二階、上がるのは僕と永倉だけだったんですが、僕、高所恐怖症の気がありまして。足元狭いし、結構怖かった記憶があります(笑)

ここ最近はこの『女の幸せ』みたいに過去の作品を下敷きにして新しい作品を作ることが多いんですが、そうした方が作品のクオリティが上がっている感じがします。
そりゃそうですよね、一度やったものをブラッシュアップできるわけですから。

そんな感じで「もっと練れてたらよかったのに……」という作品は過去にたくさんありますから、少しずつ手を入れて上演していってもいいな、なんて思ったりもします。

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24

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過去公演を振り返る③

幸田です。
過去公演を振り返る第三弾は「公演」というかなんというか、というこの4つ。

2020.5『わたし、病気なんです』(公演中止)

出演 山下大貴/唐島経祐/木村晴香/関口祐香/山中祐里/西田えりか/武藤康弘/宮﨑楓



まあ、コロナでね、中止になってしまったんですけど、一応、稽古もしていたし、チラシもまいていたのでとりあえず載せておきます。

うーん、タイトル好きだったし、「面白そうなテーマなので観に行きます!」という声も多数いただいていたんですけどね……

だったら、劇場公演がぽつぽつ再開されだしてから、すぐさま上演すればよかったじゃん、って感じですが、この出演者の半数はコロナ禍の中で演劇活動自体ができていないので。
もう一度やるとしたら、また今のメンバーに合わせて書き直してからかな、とも思います。僕は役者それぞれに当てて書くいわゆる「あて書き」なので、人が変わると全然違ったものになってしまうんですよね。

あ、ちなみに主演の予定だった山下君は現在YouTuberとして活動中で、タイにいます。
この間チャンネル登録が2000になったって配信してましたね。よければ観て、そしてチャンネル登録してあげてください。

木村晴香もYouTubeチャンネルやってますので、こちらもよければどうぞ。

コロナは日常を大きく変えてしまいましたよね。

コロナのせいで離れてしまったメンバーはもう戻ってくることはないかもしれません。演劇っていうのは一度離れちゃうとそのまま遠ざかってしまうというパターンが非常に多い。
まあ、それだけ生活に必要不可欠ではない、ということなのかもしれませんが(悲しい)
それでも僕はずっとここにいて、コツコツと芝居を作り続けようと思っています。
たとえ世界が変わっても俺は変わらないぜ、みたいな。あ、なんかちょっと恥ずかしいですね、こういうの(笑)

2020年はコロナで激震が走って、人生が大きく変わった人はたくさんいると思います。僕もそうなるんじゃないかと思っていたんですが、結局、なんだかんだ昨年も11月に『親がバカだから』を上演しているし、年の開けた2月には『題名のない演劇祭』でも上演しているし、あ、普通に芝居してるやん、という感じなんです。なので、大きく変わったけど変わってない。それは変えない、芝居で生きていくんだ、という意志があったからかもしれませんが。

まあ、そういうわけで、僕は創作意欲が枯れない限りは25年でも30年でも劇団を続けていくと思うので、メンバーもそうだし、お客さんも、離れていっても何年後かにふらっと戻ってきたら「あら、まだやってた。」みたいな感じになればいいな、と思っています。そしてまた関わってくれたら嬉しいですね。


2020.5『明日の同窓会』(オンライン)

出演 唐島経祐/山中祐里/山下大貴/関口祐香/木村晴香/西田えりか/武藤康弘/宮﨑楓/萩原あや





『わたし、病気なんです』が中止になってしまい、このまま何もしないのもなあ、ということで急遽Zoomで一作品作ることにしました。
まあ、バタバタ作ったのでアラが(笑)
タイトルがね、僕的にはあまり好きじゃない。あ、いや、タイトルそのものは悪くないなと思っているんですが、内容をうまいこと象徴していないんですよね。
いずれ書き直して、作り直したらいいかなと思っています。この時に比べたらZoomも使い慣れてるし、パソコンのスペックも上がってるし(笑)

そうなのです、この時持っていたパソコン(デスクトップ)があんまり性能よくないので、編集にも苦労しました。

Zoomで録画したものをAdobe Premiere proで編集しているんですが、タイトル入れるのもカクカクしやがって大変な難作業でした(笑)

この一年でパソコンとか配信とか周辺機器とか、随分詳しくなったものです。
そういう意味ではコロナさまさまというか、コロナがなければリモートで稽古することも動画編集することもなかったのかな、と思うといいきっかけにはなりました(いや、コロナは全然よくないですけど)

僕も初めて、メンバーももちろん初めてなので、短い期間で手探りながらなんとか形にした感じですね。

それでもチャレンジしてよかったと思います。
この時やっていたからこそ、オンラインコラボレーション演劇祭に迷いなく参加することができたし、僕個人のことで言えば、講師をしている九州ビジュアルアーツ俳優学科でもコロナ禍の中、Zoom演劇で公演やったりもしました。この経験がなかったら学生に対して何も発表の場を与えてやることもできずオロオロしていたのかな、と思うと、何事もチャレンジが大切だなと思います。

あと、作品の舞台が「海に近い駅」として有名な長崎県の千綿なのです。
単純に僕がここの駅がとても好きだという理由なだけで、長崎にゆかりがあるわけではありません。
なので、セリフが標準語だったりして、もっと方言を使えたりしたらよりよくなるのになあと思ったりもします。
そういう諸々も含めて、もっと煮詰めて完成度を上げたい作品です。
ラストシーンは好きなので、もっとそこが生きるように、いつかブラッシュアップしたいですね。


2020.5『家中の栗』(オンライン)

出演 萩原あや/山下大貴/唐島経祐



『明日の同窓会』がやってみたら大変だったけど楽しかったので、もう一本作りたいと思ってやりました。
2014年に上演した『家中の栗』という3話からなる連作短編があるんですが、それの1話をオンライン用に書き直して作りました。
『明日の同窓会』のすぐ後に作ったんですが、ちょっとこなれてる感じがします(笑)
やっぱり経験って大事。とにかく作って作って作り続けないと(僕は)上手くコツが掴めないので。
基本うちの芝居は会話しているだけなので、Zoom演劇とは親和性があるといえばあるんですよね。
これからもちょいちょいZoom演劇も作ってYouTubeで公開できたらな、と思っています。


2020.3『第6回ぶどうギャル』(オンライン)

出演 関口祐香/木村晴香/西田えりか/山中祐里



これ、コロナ禍になる前から計画していたものです。
うちの作品をより多くの人に知ってもらうためにどうしたらいいかな、あ、そうだ、YouTubeだ!と安直に考え、過去作品をアップロードするだけじゃなくて、YouTube用に新作作ったらいいんじゃない?と思い、じゃあ、とりあえずやってみるかと作ってみた作品です。
よそに書き下ろした『第6回ぶどうギャル』という短編があったんですが、それを HallBorthers版として手を入れ、上演?録画?しました。

うん、まあ……これは映像作品なのか?芝居なのか?とよくわからない感じですね(笑)まあ、ジャンルで言うと映像作品なんでしょう。その割にはリアルなカフェというわけではないので、なんとも中途半端というか(笑)自分で作っておきながらなんだ、って感じですけど、でも、この間久しぶりに見ていたら、「まあ、これはこれで悪くないんじゃないの?」という気がしました。
舞台作品を収録したもの、というジャンルになるんでしょうか。
それだったらもっとしっかりセットとか組んで、照明入れてやったりしてもいいのかな、とも思いました。
女4人がマウンティングとろうとして、でもそんなのって必要なくない?と気づく短編です。僕、人の会話を盗み聞くのが好きなので(笑)、女子4人の会話を盗み聞くような作品が作れたらとイメージしました。
これはこれで、また今度やってみてもいいかなとも思います。


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過去公演を振り返る②

幸田です。
過去公演を振り返る第二弾はこちら

2021.11『親がバカだから』@福岡市科学館サイエンスホール

出演 山中祐里/萩原あや/唐島経祐/宮﨑楓







楓ちゃんのHB初舞台です。
正確には5月のZoom演劇『明日の同窓会』が初舞台ですが、リモートなので。
板に上がって、お客さんの前に出て、というのはこれが初になります。

この公演をやる前に『題名のない演劇祭』の話はいただいていて。
で、出演メンバーもこの4人に決まっていました。
となると、楓ちゃんが福岡・北九州の名だたる劇団が参加する『題名のない〜』が初舞台になってしまうので、その前に一度舞台を踏ませておきたいと思ったのがこの公演をやろうと思った理由の一つです。
あとは「舞台のライブ配信」というものにチャレンジしてみたかったというのもあります。
それから、やっぱりお客さんの前で芝居がしたい、というのが一番ですね。
そういうわけで、バタバタと企画して公演することにしました。確か10月になって稽古はじめて、11月の中旬に本番、という感じだったかな、という気がします。
いつもはもっと長いスパンでやるんですが、とりあえずやろうと。

これ、タイトルがよくないですか?『親がバカだから』

刺激的だし、象徴的だし、心の奥底でもやっとしてることを表現していたりしません?

いつも上に挙げた三点を意識してタイトルを考えています。

僕は日常をベースにした会話劇で、市井の人々を描く、ということをテーマに創作しているので、世の中の多くの人が心の奥底に抱えている言葉にならないものを言葉にしたいと思っています。
そのあたりを上手くすくい取れたタイトルなんじゃないでしょうか。

過去、劇団で50本近く書いてきて、自分の中で満足いくタイトルはいくつかしかないんですね。

『あの人、賃貸だから』
『わたし、3階です』
そして『親がバカだから』

このあたりがお気にいりですね。今のHBを象徴しているタイトルです。
あと『わたし、病気なんです』も好きなんですが、残念ながらこれは中止になってしまいました。コロナのせいですね。

作品の内容としては「親がバカだから私の人生がダメなんだ」と思っている女性が、「それらも含めて全部が自分、自分の人生か」と肯定していくお話です。
そういえば、僕、毛深いんですが、中学生の時に毛深い自分がイヤでイヤでしょうがなくて

「お父さんが毛深いから僕もこんな風になってしまったんだ!」

と怒りをぶつけたことがあります(笑)

そんなこと言われて父も困ったでしょうね。
僕自身が父となった今、娘から同じように怒りをぶつけられても困惑するだけだと思います。「いや、んなこと言われたってお父さんだって好んで毛深くなったわけじゃないし」みたいな(笑)

まあ、生きるってどうしようもないことの連続じゃないですか。

毛深いのもそうだし、僕、もっと身長も高くなりたかったんですが、165センチで止まってしまいましたしね。高校生の時の人生プランは高3で180センチになってメンズノンノのモデルに応募して(男性モデルは175センチ以上必要なのです)、その後役者としてデビューというものだったんですが、全く叶いませんでした。『背がグングン伸びる本』を買って、よくわからない体操を毎日やったりして努力もしたんですが一向に伸びなかったですね。その時、世の中には努力したってどうにもならないことがある、と悟りました(笑)

でも、だからといって、今現在不幸かというとそんなことはありません。

自分の思い通りにならなくて苦しんだ時期もありましたが、「まあ、しょうがない」と苦虫を噛み潰しながら「それも自分だ」と割り切ってきて、ようやく人生を肯定できるようになりました。

そして人生を肯定できるようになると、途端に幸せになるんですよね。そりゃそうです。「ダメだダメだ」と思っていてもちっとも面白いわけがない。「まあ、しょうがない、これも自分だ」と思った方が視野も広がるし、そうするとささやかだけれど幸せなことがたくさん発見できるようになります。

そういう諸々のことを親と子の関係を通して描きたかったのかな、という作品です。

少人数で60分以内というコンパクトな作りなので、よその土地にも持って行きやすいし、いずれ他県なんかでもやりたいですね。

あと、この作品を上演したサイエンスホールがとにかくキレイで小屋付きさんも親切で使いやすく、なんといっても下にスタバがあるようなおしゃれスポットで気分がいい(笑)
ぜひまた使いたいホールです。

初めてのライブ配信は初日にややトラブったものの、なんとかやれました。
Atem mini proというスイッチャーをレンタルし、カメラ4台をスイッチングしながらの配信。
初めてのことで戸惑いましたが、コロナがおさまってもライブ配信は続けていきたいと思うので、これから精度も上げていきたいと思います。



プロフィール

劇団HallBrothers

Author:劇団HallBrothers
2022年9月@ぽんプラザホール。
『300坪』終了しました!

次回公演は2022年12月!
『だめな大人』を上演します!

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